明治38年2月28日(火曜日)

講話否定の宣言 露国が講和のための行動を取った事はないとの声明書を提出した 

敵軍動く 沙河の敵軍が砲弾を乱射して、小部隊の襲撃を度々行う

露オーストリア間の交通回復 罷工者の要求は政府に於いて之を認可し交通は再び開かれた

コーカサス暴動続報 上流階級の人々は次々とその地を逃げ去っている

北海事件の決定書 この決定書は何処までも同提督の責任を論じている

講話否定の宣言 26日ベルリン特約通信社発

各国駐在の露国代表者は、露国が講和のため何らかの行動を取った事はないとの声明書を提出した。

敵軍動く 

沙河の敵軍が黒溝台(こくこうだい)の敗戦後砲弾を乱射して、小部隊の襲撃を度々行い、その後重砲をも乱射するようになったのは我軍の状況を知る為の偵察行動と考えられる。そのため我軍はすぐには応射しなくて前進行動も取らない為近頃全線にわたって少し動揺が見られる。

露オーストリア間の交通回復 27日上海経由ロンドン特約通信員発

ポーランドのワルシャワとオーストリーのウエスナ間の鉄道に対する罷工者の要求は政府に於いて之を認可し交通は再び開かれた。

コーカサス暴動続報 (同上)

バクーにおける暴徒は、男女を生き埋めとし、死体を侮辱する等残虐を極めるため、上流階級の人々は次々とその地を逃げ去っている。暴徒の武装はコーカサス全体に広がりつつある。

北海事件の決定書

北海事件の決定書は昨日午後外務省に到着し、本日発表される事になっているが、先にルーター社の伝えるところによれば、その内容はロジェストウェンスキー提督の処置を至当であるとしている。しかしこの決定書はそうではなく何処までも同提督の責任を論じ、まったく不当な処置であったという意味を含んでいるようである。