明治38年2月27日(月曜日)

露国鉄道 東部シベリア全部及びコーカサス地方は露本国との鉄道交通を断絶してしまった

沙河敵報 日本軍は24日攻撃を再開し、今度は露軍が終に退却せざるを得なくなった

独逸船拿捕 独逸汽船ロシュラズ号はウラジオに航行中25日我が軍艦によって拿捕された 

コーカサス大乱 コーカサス地方は挙げて無政府の状態に陥っている

露国鉄道  26日上海経由ロンドンルーター社発

露都諸新聞の報道によれば東部シベリア全部及びコーカサス地方は事実上露本国との鉄道交通を断絶してしまった。

沙河敵報 26日上海経由ロンドンルーター社発

セントピータスブルグに到達した諸報道によれば2月23日の夜、日本軍はベルネガツ丘に攻撃してきたが露軍のために撃退された。24日攻撃を再開し、今度は露軍が終に退却せざるを得なくなった。

目下全線に戦闘が行われつつあり、但し勝敗は未だに決まっていない。

解説:奉天の大会戦が始まっている。新たに編成された鴨緑河軍(第11師団と後備第1師団で編成)が奉天西方で行動を開始し25日清河城を占領、引き続き兵を進めた。

独逸船拿捕

独逸汽船ロシュラズ号(2千6百40トン)は英炭3千5百トンを搭載してウラジオに航行中25日我が軍艦によって拿捕された。

コーカサス大乱 26日上海経由ロンドンルーター社発

コーカサス地方は挙げて無政府の状態に陥っている。その運動は、外見上は一般的なストに過ぎないように見えるが実際は半革命的であり、露都の某秘密団体より指揮、指導されつつあり、加えて極めて激しい民族問題の闘争があり、恐るべき惨状を呈している。