明治38年2月21日(火曜日)

英船2隻拿捕 英船シルビヤナ号と英船ハウダーハム号は我が軍艦により拿捕された。 

豪州連邦と日本 豪州の移民に関する制限を改正して日本人に入国を許可する意見である

日本一の巨船成る(長崎) アメリカ航路の丹後丸は来月中旬に試運転を行う予定である

台湾蛮族(台北) 内地人男8名女4名土人2名を殺し、首を取り小屋を焼き外1名負傷した

英船2隻拿捕 

英船シルビヤナ号(4千百87トン)は英炭6千5百トンを搭載してウラジオに航行の途中、19日正午我が軍艦により拿捕され、又同じく英船ハウダーハム号(3千19トン)も英炭4千トンを搭載してウラジオに航行の途中、19日夜我が軍艦により拿捕された。

豪州連邦と日本

豪州連邦会議に於けるブールス、スミス氏の動議は日英両国が共に多とする所である。スミス氏は豪州の移民に関する制限を改正して、日本人に入国を許可する意見である。その理由は日本の文明と進歩は世界の大国に十分肩を並べていると認められ、大国としての権利を同国に付与するというものである。

日本一の巨船成る(長崎)

三菱造船所において建造中であった郵船会社アメリカ航路の丹後丸は、来月中旬に試運転を行う予定である。

台湾蛮族(台北

本朝未明、台北電気灯会社発電所の作業員小屋に現地の土人多数が来襲し、内地人男8名、女4名、土人2名を殺し、首を取り小屋を焼き外1名負傷した。

解説:日本は日清講和条約によって明治28年(1895年)に台湾を領有している。