明治38年2月19日(日曜日)

露都主戦党動揺 露軍は大敗北をする可能性があり、講和の要求がようやく盛んになろうとしている

露国御前会議 全ての大臣並びにウイッテ氏をザルスコエセロ宮殿に招集した

モスコー王宮爆発 クレムリン宮殿内に爆発が起こった

暗殺続報 セルジ、アレキサンドロウエチ大公が殺害された事が確かめられた

露都主戦党動揺 17日ロンドン特約通信員発

露都の主戦党は動揺している。満州軍の報告するところによればクロパトキンは大山軍の進撃を防ぎ得る見込みがなく、従って露軍は大敗北をする可能性があるとの危惧の念が広まり、講和の要求がようやく盛んになろうとしている。

露国御前会議 18日ロンドン特約通信員発

露帝は、現在の大臣会議を責任ある顧問団として、定期的に会合させるのが得策であるかどうかを決める為、自ら議長となって会議を催す予定であり、全ての大臣並びにウイッテ氏をザルスコエセロ宮殿に招集した。

モスコー王宮爆発 18日ベルリン特約通信員発

モスコーよりの報道によればクレムリン宮殿内に爆発が起こった。また風説によればセルジ大公が殺された。

暗殺続報 同上

モスコーよりの報道により、露帝の叔父でモスコー総督であるセルジ、アレキサンドロウエチ大公が殺害された事が確かめられた。大公が市中に馬車を走らせている時、1人のテロリストが大公に爆弾を投げつけた。テロリストは直ちに逮捕された。市民は学生に対して示威運動を行いつつある。