明治38年2月4日(土曜日)

露国の大改革 露国皇帝は遂に露国の大憲章とも称すべき一勅令に署名した

露国の嘘 露国に於ける騒動は英国及び日本の教唆による 

東郷大将発程 東郷大将は6日午後4時30分新橋発の列車で帰任する事が決まった

露国の大改革 3日上海経由ロンドンルーター社発

露国皇帝は去る月曜日(30日)、農務大臣が熱心に奏上した結果遂に露国の大憲章とも称すべき一勅令に署名した。この勅令により

先に改革案調査のために設けられた委員会の総裁である「ウイッテ」に命じて、12月17日の勅令にある改革事項を拡張し、人民は政府と力を合わせて事に当たり、その手段方法は「ウイッテ」の決定にまかす。また1月22日の闘争に倒れた者、その孤児及び負傷して廃疾となった者に養老金を与えるなど平和的方法で秩序の回復を命じた。

その後の大臣会議で、「ウイッテ」は全力を挙げて重きを人民の側に置き、逮捕者の即日釈放、新聞の発行停止の解除、総督トレボフの満州転任又2週間以内の代議院成立が決まった。

露国の嘘

露国新聞ルスキー、インウアリッドは次の記事を掲げている。

露国に於ける騒動は英国及び日本の教唆によるもので、日本政府は革命党及び自由党員並びに職工に12万ルーブルを渡した。パリーにおける日本人は露国において騒動を起した事を公然と誇っている。

解説:この新聞では「嘘」と書かれているが明石元次郎がレーニン等の革命勢力に資金を供給していた。次のホームページ「明石元二郎~帝政ロシアからの解放者」に詳しく書かれている。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h13/jog176.html

東郷大将発程

東郷大将は秋山参謀永田副官を従えて、いよいよ6日午後4時30分新橋発の列車で帰任する事が決まった。回顧すれば昨年艦隊を率いて佐世保を出発したのも2月6日であり、1周年のこの日に再び征途に登る。