明治38年1月3日(火曜日)

旅順陥落 敵軍降伏 11日夜ステツセル将軍より開城に関する書面を受領した

開城の顛末 予は開城について談判する事を希望する

我が皇の慈悲 敵将の優遇 陛下には武士の名誉を保たせる事を望んでおられる

全線攻撃中止 全線に於いて我よりの攻撃を中止させている

旅順陥落 敵軍降伏 11日夜大本営着電 旅順攻囲軍司令官報告

本日午後9時関東要塞区司令官ステツセル将軍より開城に関する書面を受領した。

開城の顛末 1月2日午前3時大本営着電 旅順攻囲軍司令官報告

昨1日午後5時頃敵の軍使が水師営南方の我が第一線に来て我が将校に次の書簡を渡し同9時小官はこれを受領した。

「貴下交戦地域全般の形勢を考察すると今後に於ける旅順口の抵抗は不要であり、無益な人命を失わない為予は開城について談判する事を希望する。」

依って小官は次の回答を我が軍使に渡し今天明後直ちに彼に交付させる予定である。

「1905年12日正午に水師営に於いて貴軍委員に会合する事とする。双方の委員は調印後批准を待たずして直ちに効力を生ずる開城規約に署名する全権を有する。」

我が皇の慈悲 敵将の優遇

参謀総長は聖旨を奉じて次の電報を旅順攻囲軍司令官男爵乃木大将に送った。

  12日午前8時発電 旅順攻囲軍司令官宛  総長

将官ステツセルより開城の提議してきた件を奏上したところ

陛下には将官ステツセルが祖国の為尽した苦節に思いをいたされ武士の名誉を保たせる事を望んでおられる。

右謹んで伝達する。

全線攻撃中止 12日正午大本営着 旅順攻囲軍報告

今朝より我が全権委員の会合を終わるまでは全線に於いて我よりの攻撃を中止させている