明治37年12月31日(土曜日)

英国新聞と東郷大将 皆最高の賛辞を掲げ大将の功績は実に近世の戦役に比類が無い

ピータースブルグ市会の請願 各市会代表者の集会を招集する事を請願する予定

東郷大将の帰京 昨日午前9時30分新橋着の汽車で入京した

秋山艦隊参謀談 こちらは何時も追撃戦で本当の対戦をする機会がなかった

英国新聞と東郷大将 29日ロンドン特約通信員発

東郷大将の凱旋につき、ロンドンの諸新聞は皆最高の賛辞を掲げ、大将の功績は実に近世の戦役に比類が無く、大山元帥の成功もまた東郷大将が制海権を獲得しこれを維持した結果であろうと述べている。

ピータースブルグ市会の請願 30日上海経由ロンドンルータース社発

ピータースブルグ市会は、露国内の各市会代表者の集会を招集する事を請願する予定であり、この請願書を可決した。

東郷大将の帰京

東郷司令長官、上村第2艦隊司令官とその一行は、昨日午前9時30分新橋着の汽車で入京した。これより先、御使いの井上侍従武官、皇后陛下の御使いの山内皇后亮(こうごうのすけ)及び東伏見、伏見若宮両殿下を始め、朝野の貴顕紳士は同停車場に集まって一行の到着を待っていた。

秋山艦隊参謀談

東郷大将に従って帰った連合艦隊参謀秋山中佐の談によれば「6月23日の時でも8月10日の時でも、こちらよりその勢力が優勢であったのに、こちらの艦隊がその前面を遮れば直ぐに逃げて引き返すという位で、丸で話にならなかった。それでこちらは何時も追撃戦で本当の対戦をする機会がなかったのは遺憾であった。」