明治37年12月28日(水曜日)

ポーランドの革命的運動 示威運動者は軍隊に向かって発砲し佐官1名が殺された

攻囲軍右翼の行動 203高地付近の部隊は同高地占領後さらに前進している

東郷大将の上京 今日の大将は日本の東郷にあらずして世界の東郷である

ポーランドの革命的運動 27日上海経由ロンドンルーター社発

12月25日ポーランドのラドムに於いて革命的示威運動が起こった。当地は目下動員中であるが示威運動者は軍隊に向かって発砲し佐官1名が殺され、運動者の側にも1名の死者が出た。

攻囲軍右翼の行動

公報で既に発表されているとおり、我攻囲軍の右翼隊方面に於ける敵の前進陣地は今や全て我軍が占領している。即ち203高地付近の部隊は同高地占領後さらに前進している。これからはその全線を挙げて此の方面に於ける敵の本防禦陣地に対して一斉に攻撃を開始することが出来るようになった。我左翼は既に敵の本防禦陣地の攻撃に着手し、諸砲台を占領し最近では東鶏冠山北砲台を占領した。

東郷大将の上京

今日の大将は日本の東郷にあらずして世界の東郷なりと時事新報が言い出しているがいかにも同感である。敵の第1艦隊を殲滅したが、第2艦隊は未だ来ていない。この時に上京するのはこれまでの戦闘経過を奏上するためであり、まだまだ凱旋というわけではないけれど、この機会を利用して我ら国民が、天皇陛下の艦隊の司令長官として世界の東郷を有している事を、如何に喜び、如何に楽しみ、如何に今後の事を信頼しているかを大将その人に向って表すのは時機を得たことだと考える。