明治37年12月20日(火曜日)

東鶏冠山北砲台占領 最後の大突撃を行い遂に午後11時50分同砲台を占領した

旅順新市街を衝かんとする 鉄山及びその付近の敵塁と旅順本体との中間に楔を入れようとしている

英国艦隊の組織変更 従来の本国艦隊は之を海峡艦隊と改称

東鶏冠山北砲台占領 12月19日大本営着電

軍の一部は18日午後2時15分、東鶏冠山北砲台の胸壁を大爆破して、同時に突撃に移り、彼我激しく爆薬戦を行う。敵は防戦に努め且つその機関砲による射撃の為我が攻撃の進捗は一時意の如くならなかったが午後7時頃、予備隊を投入して最後の大突撃を行い遂に午後11時50分同砲台を占領した。

解説:コンドラチェンコ少将はロシア軍上下に厚い信頼をもたれていたが12月15日、たまたま居合わせた東鶏冠山北堡塁において28センチ砲弾が炸裂し戦死した。

12月18日第11師団は東鶏冠山北堡塁の胸壁を爆破して突入、白兵戦を演じ夜に入ってこれを占領した。

旅順新市街を衝かんとする

攻囲軍の右翼は左翼の東鶏冠山北砲台の占領と前後し203高地の南東1千メートルにある一重要地点を前進占領して旅順の新市街を衝く勢いを示し、老鉄山及びその付近の敵塁と旅順本体との中間に楔を入れようとしている。

英国艦隊の組織変更

英国海軍は来年1月1日より改革を行い、常備艦隊の編成に次の改正を行った。

従来の本国艦隊は之を海峡艦隊と改称し、全海軍中最高指令権を有するものとし、12隻の戦艦と之に相当する巡洋艦で編成する。次いで従来の海峡艦隊は之を大西洋艦隊と改めその根拠地をジブラルタルに置き8隻の戦艦及び之に相当する巡洋艦で編成する。

この他の3艦隊は第1、東洋艦隊(支那、豪州、東インド)第2、西海艦隊(北米、西インド)第3、喜望峰艦隊(東西両艦隊の連鎖とする)

この他に巡洋艦で海峡、大西洋、地中海各巡洋艦隊を編成する。