明治37年12月11日(日曜日)

旅順艦隊全滅続報 本日の敵艦隊砲撃はポペーダーに5発、バーヤンに7発命中

済遠の喪失 済遠は突然敵の機雷に接触し艦体が黒煙に包まれ沈没した

露艦隊全滅と露都 露都全体に大激震、大恐慌を惹き起こした

第3艦隊の出発時期 明年1月初めに極東に向かって出発するものと思われる

旅順艦隊全滅続報 12月9日午後8時51分 海軍砲隊指揮官報告

本日の敵艦隊砲撃はポペーダーに5発命中し右舷に傾き上甲板の一部が冠水、バーヤンに7発命中し正に転覆しようとしている。レトウイザン、ポルタワは満潮時に甲板まで冠水、ペレスウイートは前部の発射管まで沈んでいる。ギリヤークは約20度傾斜し海底に着座している。セバストポールは湾港外で停泊して我が砲撃を避けている様である。

済遠の喪失 山田第3艦隊司令官報告

済遠部隊は旅順口の敵要塞に接近して、陸軍に援護射撃並びに封鎖を強行中であった。11月30日、済遠は突然敵の機雷に接触し艦体が黒煙に包まれ沈没した。戦死者は艦長但馬惟孝以下38名であった。(注 済遠は日清戦争で清国より捕獲した海防艦である)

露艦隊全滅と露都 9日ロンドン特約通信員発電

旅順艦隊全滅のニュースは露都全体に大激震、大恐慌を惹き起こした。

第3艦隊の出発時期 9日ベルリン特約通信社発電

戦艦4隻、巡洋艦8隻及び砲艦若干隻で編成される露国第3艦隊は明年1月初めに極東に向かって出発するものと思われる。