明治37年12月6日(火曜日)

新造露国水雷艇 英国で建造された露国水雷艇1隻がドイツのキール運河を通過した 

特殊攻撃作業が進行 我が攻囲群は敵堡塁に対して直ちにある特殊な攻撃作業に移った

日本の注文した潜水艇 米国のホランド造船所は日本の発注した5隻の潜水艇を建造中である

新造露国水雷艇 4日ベルリン特約通信員発

英国ヤロー造船所で建造された露国水雷艇1隻は去る108日ドイツのキール運河を通過した。当時この水雷艇は快速船「カロリナ」として英国の商船旗を掲げ、英国の船籍証明書を持っていた。

特殊攻撃作業が進行

我が攻囲群は去る27日の強襲が不成功となった後、松樹山、二龍山及び東鶏冠山一帯の敵堡塁に対して直ちにある特殊な攻撃作業に移った。敵は健気にもその作業を妨害しようとして昼となく夜となく逆襲してきた。しかし我が作業はこれを排除して着々と進捗して、予想通り完成すると思われる。

解説:軍の検閲で「ある特殊な作業」と言う表現になったのではないかと思われるがトンネルの掘削作業である。

日本の注文した潜水艇

米国のホランド造船所は日本政府の発注した5隻の潜水艇を建造中である。その長さは38メートルで魚雷発射管と推進用モーター各1台装備している。現在世界において潜水艇を保有する国は英、佛、米、伊、オーストリア、露であるが、11月中に完成に完成すれば日本がこれに加わる事となる。