明治37年12月5日(月曜日)

露国武官の遊説 日本は今尚旅順の重要な砲台を取っていないと述べた

ダータネルス問題 露国の新聞は黒海艦隊のためにダータネルス海峡を開くように運動している

日スペイン交渉 ウイゴでバルチック艦隊に対して石炭等の積み込みを許した件につき説明を求めた

第3艦隊増派の必要 現在のバルチック艦隊のみでは敵の勢力と比較してあまりにも薄弱である

露国武官の遊説 3日天津特派員発

昨日当地の露国武官オチロドリコフ大佐は袁総督に面会して、日本の報告は針小棒大であり、日本は今尚旅順の重要な砲台を取っていないと述べた。

ダータネルス問題 4日上海経由ロンドン ルータ社発

露国の諸新聞は目下黒海艦隊のためにダータネルス海峡を開くように運動している。ノウエチ、ウレミヤの如きは同海峡の通過にはトルコ皇帝の承諾さえあれば足りると論じている。

解説:6月28日の「第3太平洋艦隊派遣説」にも見られるように、軍艦がダータネルス海峡を通過する事は禁止されている。

日スペイン交渉 4日上海経由ロンドン ルータ社発

マドリード駐在日本公使はスペイン外務大臣に対して、スペインがウイゴでバルチック艦隊に対して石炭や糧食の積み込みを許した件につき説明を求めたが外相はこれに対してスペインは厳正に中立を守ったと答えた。

解説:スペイン政府は当初給炭を拒否したが、その後400tのみ許可している。

第3艦隊増派の必要 4日上海経由ロンドン ルータ社発

露国半官報「ノーオエ、ウレミヤ」は再び強い語調で、今や更に太平洋第3艦隊の増派を必要とするようになった。何故ならば制海権を獲得することが最も緊急であり、現在のバルチック艦隊のみでは敵の勢力と比較してあまりにも薄弱であると述べている。