明治37年11月28日(月曜日)

敵堡塁の胸壁占領 松樹山、二龍山、東鶏冠山の砲台の胸壁を登り占領した

決死隊 中村少将の率いる決死隊が水師営方面より突撃した

敵堡塁の胸壁占領

信頼される情報によれば我が攻囲軍は一昨日26日午前より攻撃を初め、昨日午前2時を以って松樹山、二龍山、東鶏冠山の砲台の胸壁を登り占領した。敵は防禦陣地を死守し、防禦中であり、敵はなかなか頑強であるためその後の成果は未だ届いていない。

決死隊

旅順攻撃の部署は、右翼部隊で松樹山、中央部隊で二龍山、左翼部隊で東鶏冠山の砲台に向かわせ、これとは別に中村少将の率いる決死隊が水師営方面より突撃し、新たに加わった齋藤少将の一隊も二龍山方面より敵に肉薄し一昨日午後10時は大激戦であった。

解説:第3回総攻撃が11月26日から始まった。ここで右翼隊は第1師団、中央隊は第9師団、左翼隊は第11師団であったが突撃はことごとく失敗し、損害は甚だしかった。

乃木大将は万策が尽き、中村少将の進言でついに奇襲作戦を行うこととした。これは3千数百名で決死隊(白襷隊として知られる)を編成し、夜間に大規模な奇襲攻撃を行うもので、中村少将自ら指揮官として突入していったが、しかしこれも失敗してしまった。