明治37年11月16日(水曜日)

露帝の決意 近衛兵の内、最精鋭の数個連隊を動員する

敵水雷と敵 旅順港内の敵艦が大いに恐れるものは水雷

坑道作業竣工 全部が完成するのは数日中と思われる

露帝の決意 14日ロンドン特約通信員発電

露国皇帝は近衛兵の内、最精鋭の数個連隊を動員する事に決しられたがこれはあくまでも力闘を継続しようとする決意の表れである。

敵水雷と敵 14日佐世保特派員発電

旅順港内の敵艦が大いに恐れるものは水雷であり、以前無闇に沈没させた多くの水雷はその後位置を変えて又浮流している。自己の水雷の為今は至って自己の進退を拘束されている。

坑道作業竣工

我が攻囲軍の正攻法作業の大半は既に終わり、全部が完成するのは数日中と思われる。旅順の天嶮を利用した敵の要塞数はこれまで秘密とされていたがその総数は急造のものを含めて実に53箇所である。