明治37年11月7日(月曜日)

バルチック艦隊と英国給炭 石炭を搭載した英国汽船数隻は、ラスパルマスを出港

バルチック艦隊主力のルート 露艦の4隻は喜望峰航路を取るようである

ハル事件調査会 国際調査会はパリーに開設されるようである

英国の中立態度 石炭を供給する目的で、所有汽船を貸し出す事は許されない

バルチック艦隊と英国給炭 5日ベルリン特約通信員発

バルチック艦隊用の石炭を搭載した英国汽船数隻は、ラスパルマスを出港し、カメルーン及びレユニオンに向け航海を継続している。また他の英国石炭船数隻はカジスに於いてバルチック艦隊の内、地中海航路を取った諸艦を待ち受けている。

解説:ラスパルマスはカナリア諸島にある港。カメルーンはアフリカ西海岸のドイツ植民地、レウニオンはマダガスカルの東方300マイルにある島でフランス領である。カジスは大西洋に臨むスペインの要港である。

バルチック艦隊主力のルート 5日ベルリン特約通信員発

露艦スーロフ、アレキサンダー三世、ボロジノ、オーレルの4隻は喜望峰航路を取るようである。

ハル事件調査会 5日ベルリン特約通信員発

ハル事件国際調査会はパリーに開設されるようである。

英国の中立態度

先日某汽船船主と英国外務省との間に行われた交渉の内容が今回公開された。これによれば「露国艦隊に随伴して、石炭を供給する目的を持つものに対して、英国汽船の船主はその所有汽船を貸し出す事は差し支えないか」との質問に対して、外務省は「このような目的の為その汽船を貸し出す事は英国汽船の船主にとって許されないことである」と回答した。