明治37年11月1日(火曜日)

攻囲軍成績 旅順攻囲軍は突撃して二龍山を占領した

旅順の秘水源 隠れた水道管3本を発見し、全く旅順への水源を断った。

食塩課税の方法 製塩家の塩を政府が買い上げ、民間に販売しようとするものである

攻囲軍成績 30日営口特派員発電

旅順攻囲軍は26日より激烈な砲撃を継続した後突撃して二龍山を占領した。松樹山も続いて占領する様である。敵の主力はなお安子山を死守している様である。

解説:これらの占領は失敗に終わっている。30日午後1時予定通り日本軍は総攻撃を開始したが二龍山堡塁に向かった第9師団右翼は、高さ7m余りの外壁を越えることができなかった。松樹山堡塁も突撃隊が全滅した。東鶏冠山に向かった突撃隊も周囲の堡塁から猛烈な射撃を受け1個大隊は全滅、他の1個大隊は半減した。翌31日も突撃を行ったが堡塁を落とすことができなくて結局今回の攻撃は打ち切られている。

旅順の秘水源 31日チーフ特派員発電

我が軍が旅順水源地を占領した後水道工事に携わった支那人を捕らえ、隠れた水道管3本を発見し、これを破壊したのでこれで全く旅順への水源を断った事となった。

食塩課税の方法

来年度の予算案には食塩専売法が含まれるのは間違いないようである。これは食塩の製造までを政府が行うのではなく製塩家の生産した塩を政府が買い上げ、民間に販売しようとするものである。しかし私は、これは成功しないと考える。何故なら既に煙草専売法で同じ事をして失敗し、結局製造までを政府が行わざるを得なかった事は国民が良く知っている所である。