明治37年10月28日(金曜日)

英露間事態重大 英国は自国艦隊の力により露国艦隊の行動を阻止すべき。

発狂艦隊の行方 露国海軍省は現在バルチック艦隊が何処にいるか知らず。

東京市長英国に弔電を発す 犠牲及びその遺族に対し我らの深厚なる同情

英露間事態重大 26日ロンドン特約通信員発

バルチック艦隊の暴行に対し露国政府が今に到るまでも英国政府の要求条件に応ずる気配がないため事態がますます重大になりつつある。

英人はこの際努めて慎重な態度を取っているけれども露国政府の応答が未だはっきりしていないため次第に激昂の色を示している。露国が速やかに十分な満足を与えないならば英国は自国艦隊の力により露国艦隊の行動を阻止すべきであると主張する者がいる。

発狂艦隊の行方 27日ロンドン ルーター社発電

在露ルーター通信員の報道によれば露国海軍省は現在バルチック艦隊が何処にいるか知らず従って露国政府は艦隊と連絡を取れないでいる。

東京市長英国に弔電を発す

尾崎東京市長はバルチック艦隊の暴行に関して昨日英国ハル市長に宛てて次の意味の弔電を打った。

ロシア艦隊暴行の為に生じた犠牲及びその遺族に対し我らの深厚なる同情を享受せられよ。