明治37年10月24日(月曜日)

敵の死傷広報 沙河の会戦における露国の負傷者は5万5千868人

日本軍艦の高いモラル 日本の水雷艇から一度も攻撃を受ける事がなかった

日本の注文した潜航艇 日本の注文を受け、ホランド型潜航艇の5隻を建造中

敵の死傷広報 23日ロンドン ルーター社発電

露国において発表された所によれば沙河の会戦における露国の負傷者は5万5千868人であり戦死者は約1万2千位である。

日本軍艦の高いモラル 9月28日 ニュヨーク トリビュン紙

目下旅順港内にある露国病院船「モンゴリア」号の一乗組員が書いた私信の中に日本軍艦の高いモラルを賞して次のような事実を挙げていた。

「モンゴリア」号は海戦中(8月10日の海戦と思われる)2回までも我が艦隊とはぐれたがその度毎に日本軍艦より舵を左にとれとの信号を受け、これに従いて危険を免れた。

 またある時敵味方の砲火の間になって日本の水雷艇がしばしば直ぐ近くを通過したがついに一度も攻撃を受ける事がなく無事港内に引き返すことできた。

日本の注文した潜航艇 9月12日ニュヨーク ウチールド紙

マサチューセッツ造船所が日本の注文を受け、ホランド型潜航艇の5隻を建造中である事は厳重に秘密とされてきたが同艇は長さ17.7メートル、最大幅3.3メートル、速力8~10ノット(1519Km/h)である。最新式の操舵装置を備え、潜航深度36mで潜航時間28時間である。11月中にはその1隻を日本に輸出可能の見込みである。

解説:5年後の明治43年、佐久間艇長の6号潜水艇は水深約15mの海底に沈んだ。この艇はホランド型を改良した国産であった。