明治37年10月18日(火曜日)

沙河会戦未終局 現在沙河の右岸では退却を続行せず我と対峙したままである

朝野愕然全国動員 15日頃御前会議を開きその結果露国全軍を動員することに決した

沙河会戦未終局

沙河の会戦は一段落したがしかし終局となったわけではない。左翼軍の方面に敵がしばしば逆襲して来るのは結局右翼方面の退却を安全にするためである。他の方面の敵も全員退却はしたけれどなお開戦以来我が軍の前面に展開してない部隊があり、現に退却全線を援護する重要な役割を占めている。この為か現在沙河の右岸では退却を続行せず我と対峙したままである。何らかの動機で再び攻撃してくる事も考えられる。従って沙河の会戦は未だ終局と見るわけにはいかない。

 

朝野愕然、全国動員(欧州より某所に達した電報)

露国は朝野ともに沙河に於ける大敗戦のために愕然としている。皇帝は作15日頃御前会議を開きその結果露国全軍を動員することに決した。