明治37年10月16日(日曜日)

敵軍の総退却 各方面とも我が軍が攻勢を取り、遂に敵軍は総退却を始めている

正米標準相場 上米13円70銭

白米小売相場 1円につき1等白米5升

敵軍の総退却

5日間の大会戦に各方面とも我が軍が攻勢を取り、遂に14日午後より敵軍は総退却を始めている。その退路は撫順(ぶじゅん)、旧站(きゅうたん)、奉天(ほうてん)の三つの道を通っているようである。本渓湖方面に前進した約3個師団の兵は撫順街道を通り、撃退された敵の主力は刻心台方面より旧站街道を通り、敵の右翼約2個師団は沙河堡より奉天街道を通り皆奉天に向かって退却したようである。

解説:日本軍は10日から攻勢に出た。ロシア軍の攻勢も激しく、いつまでも彼我の力投がつづいた。12日になって第2軍の第6師団が、浪子街(ろうしがい)を攻め取り、敵陣に大穴をあけた。これがきっかけとなり戦局は日本軍に有利となり、13日になると、ロシア軍に退却の様相が見え始めた。(近代の戦争 人物往来社より)

正米標準相場(明治36年米 1石あたり)

上米13円70銭 、中米12円99銭 、下米12円20銭 、平均12円96銭

白米小売相場 無砂搗精白米(砂が入っていない白米と思われる)1円につき 

1等白米5升、2等白米5升2合、3等白米5升4合、4等白米5升7合、5等白米6升

解説:混砂搗精白米(砂が混じった白米)の相場も書かれているがそれぞれ約3合増しとなっている。

現在の10kg入り袋は、1合=200gとすると50合である。本日の小売相場である1等白米5升(50合)=1円からすると、10kgで1円である。これからすると現在の物価は約5千倍程度になっている。