明治37年10月15日(土曜日)

追撃大戦続報 本渓湖方面は、今早朝(13日)より攻勢に転じた

追撃大戦続報 10月13日夜大本営着電

本渓湖方面は昨日(12日)、しばしば敵の逆襲を撃退し同日午後5時ごろより、敵兵が退却する兆候があるためこの方面の我が軍は今早朝(13日)より攻勢に転じたがその後の情況は不明である。

載仁親王殿下の率いられる騎兵の大集団が敵の左側の背後に出て、その予備隊を混乱させたためこの方面の戦況を回復するために大いに力になった。そしてこの騎兵団は更に敵の背後に向かい前進する筈である。

解説:昨日の本紙で本渓湖守備隊があわや全滅かと思われるような危機に瀕し、それを救ったのが騎兵旅団と書いたがそれが閑院宮載仁親王殿下の指揮する騎兵第2旅団である。

この旅団は、第1軍兵站司令部のある橋頭へ救援を命じられたが予想したほどそこの情勢は切迫していなかったので旅団長は独断で橋頭を離れ、本渓湖へ向かった。

(近代の戦争 人物往来社より)