明治37年10月14日(金曜日)

我が軍大勝利 本渓湖方面において各所の敵の逆襲を撃退した

我が軍大勝利 10月13日午前第本営着電

本渓湖方面において各所の敵の逆襲を撃退し僑頭と本渓湖間の連絡が今や確実となった。

右翼軍の主力及び中央軍の追撃は大いに進捗しており砲兵を有する敵の一部隊は包囲されて大混乱を極めており、その他は逐次北方に壊走しているようである。

右翼軍は本渓湖付近にある敵の退路を遮断するために石橋子に向かって一部隊を派遣するが午後3時頃には目的地に進出する事が出来るであろう。捕虜の言によればクロパトキンは約3個師団の兵力を擁して右翼主力軍に対した敵の後方にある。

解説:10月8日夜有力なロシア軍が本渓湖へ進撃して来て、沙河の戦いが始まった。本渓湖守備隊はレンネンカンプ大兵団とサムソノフ騎兵師団に包囲され、12日になると弾薬も底をつき、最後を覚悟していた。その時救援に来た騎兵第2旅団が太子側対岸のロシア軍の側面に機関銃で奇襲攻撃を行い、不意をつかれたロシア軍は総崩れとなり守備隊はようやく危機を脱することができた。(近代の戦争 人物往来社より)