明治37年10月8日(土曜日)

日米関係の佛人観 米国はアジアの商業を独占したいと考えている

株式相場の趨勢 戦勝の結果有価証券は殆ど開戦前と同等となった

軍艦内の食事 ご飯に一皿の煮込みと大根漬2切れを副えたものであった

日米関係の佛人観(フランス人の見方) 6日ロンドン特約通信員発

現在でも有力な政治家である佛国の前首相であるメリーヌ氏は次のように述べた。

米国はアジアの商業を独占したいと考えており、米国が今回の戦争で日本に同情するのはこの為であり、この同情はやがて日米同盟に変化するであろう。

株式相場の趨勢

昨年冬から今春にかけて日露開戦を避けることができない情勢となって概ね10円程暴落し、次いで2月にいよいよ国交が断絶されると更に10円程暴落してしまった。しかし2月9日の海戦で制海権をわが方が獲得すると一躍10円程回復し、そして5月1日の鴨緑江の戦闘で我が陸軍が敵に比べ非常に優勢である事が明らかになると更に10円程回復した。この両戦勝の結果有価証券は殆ど開戦前と同等となった。

軍艦内の食事 佐世保特派員発

兵員の夕食の献立を実際に見る事が出来たが、この日の夕食は白米と割り麦を混ぜ合わせたご飯に一皿の煮込みと大根漬2切れを副えたものであった。煮込みは生いわしとレンコンである。食事の時間は、冬期では朝食午前7時、昼食11時45分、夕食午後3時45分と規定されている。夕食の時間の早いのは停泊中、上陸が許可される半舷(乗組員の半数)の便宜を図っている為である。