明治37年10月6日(木曜日)

露国内相の所見 :敵の隆盛は独り露国のみならず他の欧州各国にも又危険を及ぼす

韓国地方兵の暴行 暴行の原因は、我が軍隊に対して遺恨を持つ兵士

露国内相の所見 某所着電

ロカルアンツアイゲル紙に掲載された露都通信の露国内務大臣談話によれば次のように述べている。

極東において、その勢力を良く知られていなかった敵国は我々一同に対して立ち向かっており、この敵が隆盛になってくると独り露国のみならず他の欧州各国にも又危険を及ぼすものである。故に欧州は日本に同情をしてはならず、英国もまた今やこれを理解しているに違いない。東洋の敵を一緒になって撃破する事は極東において我の安全な将来を確保する唯一の手段である。

韓国地方兵の暴行

その筋に達した電報によれば、10月1日韓国の兵士60~70名が本邦商店に乱入して暴行をはたらき我が駐在巡査及び在留邦人が負傷した。在留邦人一同は横田分館(日本政府関係の地方組織と思われる)主任の宿舎に避難している。暴行の原因は、我が軍隊に対して遺恨を持つ兵士がおり、横田分館主任を軍人と誤解して暴行に及んだという事である。鎮圧のため我が部隊を派遣して事件が落着するまで、韓国地方隊の武器、弾薬をわが方に預かった。