明治37年10月1日(土曜日)

露艦新造の注文 11隻の水雷駆逐艇を発注し又別にバーヤン型巡洋艦4隻を交渉中

奉天の敵軍動静 両軍対峙して彼が1歩退けば我1歩進む有様である

英国の石炭 露国への石炭供給は今尚カージフに於いて引き続き行われつつあり

露艦新造の注文 30日ロンドン ルーター社発

パリー発行タン新聞の報道によれば、露国政府は地中海シャンチェにある造船所に15ヶ月後に引渡しの契約で11隻の水雷駆逐艇の建造を発注し又別にバーヤン型巡洋艦4隻の契約を交渉中である。

奉天の敵軍動静 29日錦州特派員発電

奉天の露兵は汲々として防備を修めつつあり。日本軍も準備未だ全く整はないようで攻勢を取るまでに至っていない。両軍対峙して彼が1歩退けば我1歩進む有様である。そして露軍は専ら奉天の東北高地付近に集中しつつあるようである。

英国の石炭 30日ベルリン特約通信員発

英国が露国に対する石炭の供給を禁止したとの報道があるが多量の石炭が日露両国に売り渡されている事実と将に矛盾している。露国への石炭供給は今尚カージフに於いて引き続き行われつつあり、英、佛、独、スエーデンノールウエー諸国の船舶は同じようにこれら石炭の運送に従事している。