明治37年9月21日(水曜日)

敵しきりに動く 敵は我が全哨線に亘って現れたがこれは偵察と思われる

英とチベットの新条約 今後はインドを通じて文明列国と通商関係を結ぶ事となった

敵しきりに動く 19日遼陽特派員発

運河以南に居る敵は歩兵、砲兵及び騎兵の3兵種が混合した部隊で右は平台子から左は烟台停車場の我が全哨線に亘って現れたがこれは偵察と思われる。

我が兵は16日と17日にこれを撃退したが全て小さい衝突であり大勢に関係は無い。

英とチベットの新条約

ヤングタスバンド大佐が一隊の兵を率いてチベット国境に入り、貿易について交渉しようとしたが出来ず、止む無くチベット人の抵抗を排除しつつラッサまで進軍した。頑固なダライラマが今回調印したのはこの進軍の結果で、鎖国攘夷を国是としてきたチベットもこれで今後はインドを通じて文明列国と通商関係を結ぶ事となった。

解説:幕末に来た米国のペルー提督の武力の前に日本は開国したが、チベットも同様であった。この結果英国の勢力圏がインドからチベットまで伸び、同時に清国は保護権を失いまた露国も影響力を失った。