明治37年9月20日(火曜日)

スエズ運河と敵艦隊 バルチック艦隊のスエズ運河通航を許すべきかどうか検討している

露国潜航艇ウラジオに到着 最新式の潜航艇5隻の部品や材料は既にウラジオ軍港に到着

仏国潜航艇の進水 潜航艇グロンダンは7月15日ツーロンに於いて進水した

日露戦争の前途如何 戦争の帰趨は既に決まっている

スエズ運河と敵艦隊 17日ベルリン特約通信員発

英国とエジプトの両政府はバルチック艦隊にスエズ運河の通航を許すべきかどうか検討しているが、この問題は今やますます切実になってきていると欧州の新聞紙は伝えている。

露国潜航艇ウラジオに到着 

7月15日ロンドンの確かなる筋より聞く所によれば露国最新式の潜航艇5隻の部品や材料は既にウラジオ軍港に到着し造船技師は目下その組み立てに従事している。

仏国潜航艇の進水 

潜航艇グロンダンは7月15日ムーリヨン ツーロンに於いて進水した。グロンダンは小潜水艇リンクス級(同級の潜水艇20隻)でその要目は次のとおり。

長さ24m 幅2m 排水量68t 速力8ノット 水雷発射管1門 定員5名

日露戦争の前途如何(仏国最高武官談話)

私は仏人として我が同盟国たる露国に同情を有する者であるが日本軍の軍隊組織及び装備、将校の能力、武器の錬度、戦略の巧妙さは露軍の遠く及ばないことを認めざるを得ず、戦争の帰趨は既に決まっている。