明治37年9月16日(金曜日)

14日の旅順 午前中激しく午後も時々継続して砲声を聞いた

占領後の遼陽 避難の婦女子も帰り、市街の賑わいが元に

果たして又(バルチック艦隊の東航中止)バルチック艦隊は現在リバウに停泊中である

レナと米国 出港するか若しくは武装を解除させる事に決定した

14日の旅順

今朝大連湾から到着したジャンクによれば昨未明より午前中激しく午後も時々継続して砲声を聞いたとの事である。

占領後の遼陽

遼陽城内では四門と破壊された場所に衛兵を立て、勉めて市況を回復させようとしているが占領3日目にして避難の婦女子も帰り、市街の賑わいが元に戻り軍票(日本軍が発行した紙幣)が信用され、通用している。

果たして又(バルチック艦隊の東航中止)

15日その筋へ到着した電報によればバルチック艦隊が極東に向かい出発するのは延期となり、現在リバウ(クロンシュタットと共にフィンランド湾内の軍港兼商港)に停泊中である。さらに確定した命令を待っているとは最近の各電報の一致する所である。

又露京発の電信によれば同艦隊の出港は単に沸騰している国内の世論を沈静させる為であるとの説が露京海軍部内で言われている。

レナと米国 15日ロンドン ルーター社発電

米国政府は露国巡洋艦レナに関して、短時間の停泊の後にサンフランシスコを出港するか若しくは武装を解除させる事に決定した。

解説:本紙9月15日にレナ号サンフランシスコ着(外務省着電)関連