明治37年9月14日(水曜日)

バルチック艦隊出港 バルチック艦隊はクロンシュタット港を出発した

英人の戦局観 今後の戦局について初めて、注意して見る必要を認めた

奉天の陥落時期 奉天は3週間以内に陥落する見込みであると述べている

バルチック艦隊出港 13日ロンドン ルーター社発電

バルチック艦隊はクロンシュタット港を出発した。そしてその目的地は極東であると発表された。

 英人の戦局観 12日ロンドン ルーター社発電

日露両軍の実力の比較について、英国人の所見が著しく変化を始めているようである。従来の傾向は全く露軍の戦略を蔑視していたが今や批評家は戦争の将来について、今までの見方を少し変更しなければならない事を告白し、今後の戦局について初めて、注意して見る必要を認めた。

テレグラフ新聞は大山大将がクロパトキンの勝たない戦略(退却一方の戦略)の為に失敗してしまう可能性を問題としている。

奉天の陥落時期

デイリーテレグラフの遼陽通信員が8日付け発信の電報で、黒木軍は西より奉天に向かって方向転換行動を準備し始め、奉天は3週間以内に陥落する見込みであると述べている。同時に同新聞は日本の通信検閲に関して、政治上の大きな欠点であると過酷な評価をしている。