明治37年9月12日(月曜日)

英国とチベット条約調印 英国とチベット間の条約が去る7日調印された

バルチック艦隊の進退 露国は石炭、糧食等を供給する方法を見つけておく必要がある

英国とチベット条約調印 11日ロンドン ルーター社発電

ラッサ発ルーター電報によれば英国とチベット間の条約が去る7日調印された。

解説:英国のチベット遠征については本紙6月16日、7月2日、7月24日に記事があり、今回鉱山、鉄道事業や貿易に関する条約が結ばれたものと思われる。

バルチック艦隊の進退

バルチック艦隊がいよいよ出港するのであれば露国は予め石炭、糧食等について供給する方法を見つけておく必要がある。あるいは佛国官憲が広州湾やハイフォン(トンキン湾にある港)においてジアナ(黄海の海戦で敗れ仏領のサイゴンまで逃れた露国の巡洋艦)に行った石炭供給の例を見ると同艦隊の回航もさほど困難を感じなくてピサーク、ギプチ、サイゴン、ハイフォンや広州湾を経て優に東洋に回航する事が出来るはずである。但し国際公法上の一大紛争が発生するのは当然である。