明治37年9月10日(金曜日)

バルチック艦隊出発時期 14日極東に向け出港する事に決定したと思われる

旅順艦隊の新司令官 バーヤン艦長ウエーレンソ大佐は旅順艦隊司令官に任命された

佐世保の衛生 佐世保には上水は無論のこと下水も無く、海軍省が工事をする事となった

バルチック艦隊出発時期 (ある筋からの情報)

セントピータースブルグよりドイツ新聞ロカルアンツアイゲルに届いた報告によればバルチック艦隊は9月10日クロンシュタット港よりリバウに行き14日極東に向け出港する事に決定したと思われる。そして参加艦艇は40隻であり、その中には敷設船や輸送船も含まれている。

旅順艦隊の新司令官

敵巡洋艦バーヤン艦長ウエーレンソ大佐は、ウフトムスキー提督に代わり旅順艦隊司令官に任命された。過去十数回の旅順口外の海戦において常に陣頭に立って敵ながら勇敢であり、見事な行動をしたのはバーヤン、ノーウイック及びアスコルドの諸艦であった。ウエーレンソ大佐は海軍大佐に昇任後3年も経過せず少将に昇任し、旅順艦隊の運命を託されたが、勇敢な彼はその知遇に感激し、大胆な行動を取る事も考えられ我が艦隊は好敵手を迎えた事となる。

佐世保の衛生

佐世保には上水は無論のこと下水も無く、さりとて市にはこの工事を行う力が無い為今回特に、海軍省が工事をする事となった。佐世保海軍病院長軍医総監戸塚海氏を主として市長、警察署長その他で委員会を作り工事の順序、規模等を調整することとなっている。