ネイ時37年8月5日(金曜日)

旅順封鎖の昨今 敵の駆逐艦12隻、水雷艇4隻、砲艦と共に老鉄山沖に現れた

軍隊の食料 陸軍糧秣廠においては数十万の出征軍人に食糧を供給している

旅順封鎖の昨今

敵の最も苦しむところは、裏側より猛烈な圧迫を受けると同時に表側より濃密な封鎖を受ける事である。去る1日午後7時頃敵の駆逐艦12隻、水雷艇4隻が砲艦と共に老鉄山沖に現れ、我が駆逐艦が直ちに接近し約20分間砲火を交え、遂にこれを撃退したが敵は陸上の圧迫が刻一刻と迫るため、けなげにも駆逐艦と砲艦を出し、我が艦隊の行動を妨害すると同時に我が陸軍に対して側面攻撃を計画したと思われる。

解説:第三軍(乃木大将)が725日から旅順の裏側から総攻撃を開始しており、また前面の旅順口は東郷連合艦隊が封鎖している。

軍隊の食料

我が陸軍糧秣廠においては数十万の出征軍人に食糧を供給している。そのために採用する食料品には(1)大量に作ることが出来る物(2)普通通り食べられる物(3)運搬に便利な物(4)腐敗しない物という4条件に限る方針であり、採用を願い出た物のうち採用許可となったのは十のうち一つである。

今軍用として盛んに製造されているものはビスケット、乾燥野菜が主な物で次に缶詰牛肉,醤油エキス、福神漬けがある。