明治37年7月30日(土曜日)

特許謝絶の公文 荒地開墾許可申請を拒絶する公式文書が韓国朝廷より送られてくる

英国とその被害 英国船が露国軍艦に破壊される事を見過ごすことは決して出来ない

26,7日の旅順 第三軍は7月26日の未明からロシア軍の前進陣地に攻撃を始めている

大島沖の艦影砲声 房州より12海里の海上を軍艦2隻ゆっくり南航するのを見た

海運の損害1500万円余 帝国の海運事業に於いて1500万円余の損害である

特許謝絶の公文 29日京城特派員発

去る27日電報した荒地開墾許可申請を拒絶する公式文書が韓国朝廷より我が公使に送られてくる様である。その内容は既に報道されたものと変わりない。

解説723日「日韓国朝廷の拒絶問題」、727日「荒地開墾問題」に関連記事がある。                                          英国とその被害 29日ロンドン特約通信員発

デイリーテレグラフ紙は政府も国民も戦争を希望するものではないが、さりとて英国船が露国軍艦に破壊される事を黙って見過ごすことは決して出来ないと絶叫している。

海軍が出動準備を命じられたとの風説があるがこれには根拠が無いと思われる。

26,7日の旅順 28日チーフ特派員発電

26日午後3時半羊頭湾を出発したジャンクに聞いた話では、25日夜半砲声を聞く。黄金山方面の日本艦隊が発砲していると思われる。26日午前4時頃になって1時間ほど休止し5時頃より27日夕刻本船がチーフ沖に来るまで引き続き激しい砲声を聞いた。

解説:7月中旬大山総司令官と乃木第三軍司令官が会見し、旅順の早期攻略が決定された。25日総攻撃の命令が下され、第三軍は7月26日の未明からロシア軍の前進陣地に攻撃を始めている。参考文献:世界の戦史(人物往来社) 

大島沖の艦影砲声 28日午後11時50分大島発電

尾形村捕鯨船漁師の話では28日午前11時頃房州と大島の間に於いて、房州より12海里の海上を軍艦2隻ゆっくり南航するのを見た。続いて午後0時20分砲声を一発聞いた。午後4時20分頃砲声三発、午後6時頃砲声8発を聞いたが徐々に遠ざかったようである。

海運の損害1500万円余(ウラジオ艦隊のために)

本月25日ウラジオ艦隊が我が津軽海峡を通過して以来今日まで帝国の海運事業に於いて直接に蒙った損害は雇入れ外国船20万トンに対しての分のみで1500万円余の損害であるといわれている。