明治37年7月16日(土曜日)

バルチック艦隊 露国義勇艦隊が公法を無視してダータネルス海峡を通過した

雪中行軍遭難き念銅像 第8師団雪中行軍遭難者き念の銅像は東京砲兵工廠にて鋳造し

バルチック艦隊

露国義勇艦隊が公法を無視してダータネルス海峡(黒海と地中海を結ぶ海峡)を通過し既に極東に向け航行している。目的はウラジオ艦隊と合同したいとの希望を持っている為でその航行に必要な石炭の供給は佛領ギブチー及びオランダ領ブローウエイで行うつもりのようである。これら非合法の行動はこの艦隊が各国の態度を伺いながら、バルチック艦隊が極東に向かう際の途を開く調査と思われる。

バルチック艦隊は戦艦10隻を保有しているが最新型の戦艦6隻中2隻は本年12月に就役予定であるので今回の出港には間に合わないであろう。また残り4隻は建造後10数年を経過しており、最新型に比べ最大速力が2~3ノット劣り約15ノットである。

雪中行軍遭難き念銅像

寺内陸相、児玉大将等の発起に係る第8師団雪中行軍遭難者き念の銅像は東京砲兵工廠に於いて鋳造し、日本鉄道にて青森の建設地に運搬中である。この像は遭難当時の服装を模している。