明治37年7月14日(木曜日)

米国大統領と日本赤十字 米国大統領が日本赤十字社の内外救護事業の写真を所望した

駐露米大使冷遇される 以後米国大使が出席する会の招待はお断りする

チリー海軍軍艦の売却問題 中立の義務に違反したものと認めざるを得ない

 

米国大統領と日本赤十字

米国大統領が、このほど金子堅太郎を招いた際、日本赤十字社の内外救護事業の写真を所望したと日本赤十字社に連絡があり、同社では早速之を贈呈する事としたようである。

駐露米大使冷遇される

駐露米国大使マツコルミック氏が日本に同情を寄せているとの理由で露都の社交界で排斥され始めている様である。

露都の社交界で現在あまり人気のない一皇女は午餐会の招待を受けた際、米国大使が出席するという理由で出席を断ってきた。この皇女の言うには「仁川においてワリヤーグ、コレーツが沈没した際拍手し傍観して露国の負傷兵を救助しようとしなかった。以後米国大使が出席する会の招待はお断りする。」

チリー海軍軍艦の売却問題

チリー政府が快速巡洋艦エスメラルダ、チャカブコ及び戦艦カブテンブラーの3隻を代理人の手を経て露国政府に売却しようとしている件に関して英国人の主張は次のとおり。

本件は明瞭に中立義務に違反しており、もしチリーが露国政府にその軍艦を売った場合には中立の義務に違反したものと認めざるを得ない。これは即ち現戦争の終結後に重大な要求権を日本に与える事となるであろう。