明治37年7月9日(土曜日)

バルチック艦隊派遣 一切の危険を冒して極東に派遣する決意を固めたと言われている

旅順戦況と露国領事 日本軍は旅順から八清里の所まで進出している

浦潮艦隊又現はる(?) 日本海の航海はまたまた停止となっている

英国碩学と中立問題 機雷敷設問題に就いて講演を行った

バルチック艦隊派遣 七日ロンドン特約通信員発電

露国はバルチック艦隊を二隊に分け、一切の危険を冒してこれを極東に派遣する決意を固めたと言われている。又佛国はその中立を破らないが、途中の同艦隊に対する石炭供給を許可することに決定したとの説がある。

旅順戦況と露国領事 七日チーフ特派員発電

日本軍は旅順から八清里の所まで進出している旨、今朝遼陽から当地の露国領事に電報があった。

浦潮艦隊又現はる(?)

日本郵船会社から県下の七尾にいる同業者に、露艦が元山沖に現われ、海上は危険であるとの電報があった。日本海の航海はまたまた停止となっている。

英国碩学と中立問題 

英国王立海軍大学の国際法講師サー、ジェ、ロレンス教授は、5月25日、機雷敷設問題に就いて次の講演を行った。公海に機雷を敷設することの是非については、未だ先例となるものはないが、原理上から見てもそれが不法である事はいう迄もない。但し戦闘区域内に沈めた機雷が漂流して、累を中立船舶に及ぼすに至っては戦闘中発射した流弾と同一視せざるを得ない。