明治37年7月3日(日曜日)

上村艦隊の追撃 露艦三隻が壱岐、対馬付近に現れ、夜になって砲声が盛んに起っていた

従軍記者と大隈伯 外国新聞の多数の記者は、開戦以来空しくホテルに宿泊している

煙草官業法の実施 本日1日より、煙草官業法がいよいよ実施となった

上村艦隊の追撃

昨1日、露艦三隻が壱岐、対馬付近に現れ、夜になって砲声が盛んに起っていた。その後の消息は分からないが上村艦隊がこれを追撃したものと思われる確かな情報があった。従軍記者と大隈伯

内外の新聞記者に従軍を許可したのは第一軍のみでその員数に限りがある。従って外国新聞の多数の記者は、開戦以来空しくホテルに宿泊したまま、月日を送り従軍の許可を待っている、しかし我が当局者は何故か、未だにその出発を差止めて、何時まで待つのかはてしない。私の知る限り、露国の如きは自ら進んで外国新聞に依頼しているが、我国は折角好意を持っている外国新聞を自ら忌避するような態度をとることは誠に残念な次第である。

最近では新聞の影響力は益々強くなっており、英米両国のような世論政治の国でに於いてはその影響力には驚くべきものがある。私は、この際特に当局者に対して速やかに彼等の従軍を許可して、その職務を果たさせることを希望するものである。

煙草官業法の実施

本日1日より、いよいよ実施となった煙草官業法に基き、専売局より第1番に売り出される煙草の広告が行われた。現在村井、千葉等の工場で製造中であるが来る10日過ぎでないと発売の運びにはならないと言われている。しかしこの事情を知らない喫煙家は実施の当日から続々と各商店に買い求めに来ているとのことである

現在に続く煙草の専売制度はこの時始まった。