1月2日

京城の元旦 31日京城特派員発

併合第2年京城の元旦は,至る所に門松、国旗の装飾を行い、瑞光祥雲天地に満つ。前日来の寒気が緩み、今朝少しの雨があった。寺内総督は午前午後に亘って、李王殿下、外国領事団、総督府文武官、朝鮮貴族、民間代表参賀と共に新年祝賀会を挙げ、その他京畿道庁、京城民団、各学校に於いてそれぞれ拝賀式を挙行し、別に官民1千余名より成る名刺交換会があり、陛下の万歳三唱をした。

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寺内総督の演説 7日京城特派員発

▽朝鮮の産業と財政

一般産業の発達に伴い、政府の収入は予定より約3百万円の増加を見るに至ったが、これは来年度に於いて全て殖産奨励の施設に充当する予定である。また米穀、水産物、木材その他主要な貨物に対する輸入税を全廃して、産業の改良を促すつもりであり、これにより生じる150万円の不足は官制を対象に一層整理する方針である。(一部抜粋)

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官制改革 10日京城特派員発 

総督府行政整理に伴う司法機関の整理として、区裁判所を全廃し枢要の地には地方裁判所を設け、特別任用の判検事及び無能の司法官はこれを淘汰し、その他総督府の機密費の年額20万円は5万円に減少されるであろうと言われている。

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製鉄所新設議 12日京城特派員発

黄海、平安両道には有望な鉄鋼が少なからずあり、曽根統監時代に於いては、鉄鋼を官営とする案まであったが、これは見送りとなり、今回は多分三菱の手で大きな製鉄所の新設が行われると言われている。

李址検挙される 同上

伯爵李址镕(りしよう)は,予てより聖恩に浴し、貴族の班に列し、この世の代表的な地位にありながら賭博を営業し品行方正ならず、その為有識者から嫌われていたが、昨日っ詐欺賭博事件で検挙された民団議員井出三郎事件に関係し、賭博犯とし検挙された。 

解説192858歳で死去の際、正三位を贈られてる。

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鏡城郡守告訴される 13日城津特派員発

鏡城郡守李元栄は、以前城津郡守であった頃、公金8千4百余円を使い込んだ事件に付き、関係郡民は清津裁判所に告訴する事に決し、代理人を派遣した。これは政府が免除した滞納税を秘かに徴収し使ったと言われている。

1月16日

沿海航路補助予算 15日京城特派員発

沿海航路補助に関する来年度予算は、総計24万8千円であり、内朝鮮郵船は21万3千円であるが、これは本年4月より12月の9カ月分の計上である。

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移出税全廃期 18日京城特派員発

米穀水産物、木材その他の貨物に対する移出税全廃は、いよいよ41日より実行の予定である。しかし大豆、小豆、小麦、ゴマ、生牛、牛肉、鉄鋼、石炭の類は有税である。

交通機関普及方針 同上

京元、湖南両線の竣工と共に朝鮮の鉄道は稍々見るべきものがあると雖も、交通機関に対する時代の要求はこれで十分であると言う事はできない。総督府では、交通機関の普及を以て朝鮮開発の第一着手とし、今や軽便鉄道の敷設に対し、種々調査中である。(一部抜粋)

李太王招待会 同上 

李太王殿下は来る23日正午、寺内総督を徳壽宮に招待し、又同日は朝鮮貴族会館の開館式行事の計画があり、館長朴泳孝は朝鮮の人に招待状を発した。

1月20日

六週間現役均霑(きんてん) 18日京城特派員発

内地師範学校卒業生で朝鮮の公立学校に奉職した者は、六週間現役の恩典に与からなかったが、総督府では、陸軍省と交渉の上、内地と同一の規定を適用する事となった。

解説:均霑とは均等に利益を受けることである。六週間現役とは、師範学校の卒業生に与えられた特典であり、兵役義務が一般の国民と異なり、6週間だけ入営すれば良かった。

しかも食事も良いものが与えられていた。但し日中戦争がはじまるとこの制度は廃止となった。

朝鮮郵船認可 19日釜山特派員発

朝鮮郵船会社の設立を認可した。なお創立事務所は京城に設けられる予定である。

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朝鮮の鉄道(下関) 内国電報19日発

大屋朝鮮総督府鉄道長官が19日東上した。下関でその体験談を聞いた。

既に起工した京元線は、45年度寒灘江の架橋材料は45年度にならないと到着しないので、近くその工事に着手する予定である。湖南線は、奥景と群山間30里も春暖を待って工事が進捗することができれば太田と群山間70里の全通を見る事になるであろう。(一部抜粋)

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総督府予算 21日京城特派員発

▲来年度は歳入の増収を主として殖産興業に注ぎ、その為に必要な計画を立てる。又裁判機関については従来の三審制度を存続するが、下級裁判所に於ける裁判は単独制を原則とし、重大な民刑事件に限り三審の合議制とする。

▲歳入の増加 歳入予算の合計は5,289万円であり、事業の主なものは製塩、人参、通信、鉄道、水道、港湾、土地調査、森林庇護、土地改良、産業調査、綿策奨励、学校及び金融組合の増設である。(一部抜粋)

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朝鮮貴族会発会式 22日京城特派員発

侯爵朴家孝(ぼくかこう)氏を会長とする朝鮮貴族会が、本日午後1時より発会式を挙行した。来会者は、日鮮官民150名で、開会の辞に次いで山形政務総監が寺内総督の祝辞を代読し、立食の饗応があった。君が代、陛下の万歳を三唱し、湧くような歓声の内に、3時散会となった。

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李完用伯静養 23日京城特派員発

李完用伯は昨夜の寒気にて、先年凶漢の為に受けた傷に疼痛を感じ、療養の為に約1カ月の予定で、京城発備後の別府温泉に赴く予定である。

移入税廃止運動 同上 

在鮮商業会議所連合会は、移出税の撤廃に満足せず、進んで移入税廃止に対し、極力運動を行う事に決し、一両日中に東上すると思われる。

1月25日

第一艦隊抜錨 24日京城特派員発

仁川に停泊中の第一艦隊は、23日正午、総督府高等官、軍司令官、師団長等を旗艦安芸に招待し、24日朝、抜錨し旅順方面に向かった。(一部抜粋)

記念林好成績 同上 

昨年、神武天皇祭の当日に行われた第一回記念植林は、全道を通じて成績が佳良であった為に、本年更に改善を加え、5百万本の植樹を行おうと計画中である。

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鉱業界の恐怖 26日京城特派員発 

鉱山採掘に関する総督の方針は、利権の獲得を専らとして、これを売買する様な事を避け、内地有力者の工業資本を集め、これに当たらせると言う事である。しかし既に朝鮮に於いて、巨額の資本を投下し、現に採掘に従事し、且自ら探検して有望な128

群山鉄道竣功 27日群山特派員発

群山の支線工事及びその付属建築物等が落成した為に、210日までには建築列車の運転が行われる予定で、この運転開始当日は群山に於いて、盛んな建築列車歓迎会を開く様である。

小作人紛争落着 同上

金州方面の小作人紛争事件は、小原地方局長が出張し、訓諭した結果、意思疎通し、無事落着の見込みである。鉱区を発見した者の出願件を奪い、これを大資本の手に移そうとする形跡があり、今や鉱業界の大問題となっている。