期日 | 日本関係 | 期日 | 露関係 | 期日 | 英米関連 | 期日 | その他 |
8月8日 | 日露通商条約談判 | 8月1日 | 憲法制定上奏 | 8月2日 | 米土国交危機 | 8月22日 | 南米大地震 |
8月10日 | 対韓策評論 | 8月2日 | 露国革命宣言 | 8月2日 | 埃及には増兵 | 8月22日 | 土帝と希臘排斥運動 |
8月12日 | 満州問題商議 | 8月3日 | 露都亦不穏 | 8月4日 | モンロー主義 | 8月25日 | 印度支那経営 |
8月18日 | 小村大使歓迎 | 8月4日 | 芬蘭叛乱後報 | 8月12日 | 米国の銀塊購入 | 8月26日 | 依然東欧伏魔殿 |
8月20日 | 日本獄制調査 | 8月5日 | 露国叛乱後報 | 8月15日 | 粤漢鉄道の技師 | 8月26日 | 独帝覇気満々 |
8月20日 | 満鉄工費説明 | 8月7日 | 革命運動の失敗 | 8月17日 | 英独両帝 | 8月29日 | 独逸の世界政策 |
8月8日 | 革命運動又失敗 | 8月18日 | 英独両帝会見結果 | 8月31日 | 埃土境界問題 | ||
8月9日 | 露国政府宣言 | 8月23日 | 支那苦力募集 | ||||
8月13日 | 黒鳩将軍と軍法裁判 | 8月24日 | 玖馬の叛乱 | ||||
8月14日 | 露国騒乱現状 | 8月24日 | ドレッドノート | ||||
8月14日 | 露国平和的改新派 | 8月25日 | 玖馬の叛徒成功 | ||||
8月16日 | 官僚派の復権 | 8月26日 | 米国干渉端緒 | ||||
8月19日 | 猶太人の恐慌 | 8月27日 | 玖馬叛乱動機 | ||||
8月28日 | 露国首相邸惨劇後報 | ||||||
8月28日 | 大強盗の横行 | ||||||
8月30日 | 叛乱陰謀頓挫 | ||||||
8月31日 | 露国労働派檄文 |
明治39年8月
8月1日
革命派移激 陸海の兵士に向かって、国民議会の味方となって戦う事を熱心に働きかけた。
憲法制定上奏 憲法制定に関して、専ら日本憲法に倣って制定すべきである。
革命派移激 31日上海経由ロイター社発
労働派及び社会党に属する露国の前代議士は、陸海の兵士に向かって、連合宣言書によって、土地問題及び自由の為に国民議会の味方となって戦う事を熱心に働きかけた。
憲法制定上奏 31日北京特派員発
ナス(文字判読不可)公は、去る29日憲法制定に関して、数千件の上奏を行った。その大要は次のとおりである。英独等の憲法は、東西風俗が異なり、君臣の関係も又同じでないので、直接模範とする事は出来ない。専ら日本憲法に倣って制定すべきである。
8月2日
米土国交危機 米国対トルコの外交関係が断絶する恐れがある。
埃及には増兵 エジプトの守備隊の数は、将来5万7千人に増加する必要がある
露国革命宣言 国民的戦争は将に始まろうとしており、全国民は直ちに決起すべきであると宣言した。
米土国交危機 31日ワシントン特約通信員発
米国対トルコの外交関係が断絶する恐れがある。土帝が米国大使の駐劄を拒否したことによる。
埃及には増兵 31日上海経由ロイター社発
陸軍大臣ハルデン氏は、第三コールド、ストリーム隊は、9月29日エジプトに向かい出発する予定で、またエジプトの守備隊の数は、将来5万7千人に増加する必要があると述べた。
露国革命宣言 同上
前国会議員のある者並びに全国諸革命団体は、農民に対して次の檄文を発表した。
露帝を始め、大臣、諸顧問官等が、悪魔の様な謀で、以前に奪い取った土地を取り戻し、押収すべきであると勧め、政府の牙である地方官を廃止し、その代わりに農民自身の官吏を擁立すべきである。
国民的戦争は将に始まろうとしており、全国民は直ちに決起すべきであると宣言した。
8月3日
露都亦不穏 ペテルスブルグ守備兵の一部も叛乱を企てた。
英独両帝会見確定 英独両帝は、8月半ば頃、会見する事に決定した。
露都亦不穏 2日ロンドン特約通信員発
露都来電―軍隊の暴発は、フィンランドに限らず、ペテルスブルグ守備兵の一部も亦(また)叛乱を企てた。
英独両帝会見確定 2日上海経由ロイター社発
英独両帝は、8月半ば頃、フリードリッヒ皇太后(英帝の姉君)離宮であるフリードリッヒホーフ宮殿に於いて、会見する事に決定した。
8月4日
モンロー主義 南米諸共和国が侵略を目的とせず、自衛のためモンロー主義を尊重芬蘭叛乱後報 フィンランドのスウエア、ボルグに於ける叛乱兵と政府軍との砲撃戦は、昨夕まで引き続き行われた。
芬蘭叛乱別報 戦闘は、なお止まず叛乱兵は、必死に奮闘中である。
モンロー主義 2日ワシントン特約通信員発
米国国務卿ルート氏は、南米諸共和国が侵略を目的とせず、自衛のためモンロー主義を尊重しなければならない旨警告した。
芬蘭叛乱後報(火薬庫破裂、叛兵降伏) 同上
フィンランドのスウエア、ボルグに於ける叛乱兵と政府軍との砲撃戦は、昨夕まで引き続き行われた。軍艦からも陸上の叛乱兵を砲撃し、同地の火薬庫は遂に破裂した。
叛乱兵は、昨夜遅く、白旗を掲げて降伏したとの風説もある。
芬蘭叛乱別報 2日ベルリン特約通信社発
スウエア、ボルグに於ける戦闘は、なお止まず叛乱兵は、政府軍に砲撃されながら必死に奮闘中である。
8月5日
露国叛乱後報 砲手は、意外にも忠誠を固守して大砲を引き渡さず、将校を殺害した軍夫7名は、軍法会議に付され、直ちに銃殺された。
波斯内政現状 ペルシャの改革等は、民選議員の設立、司法制度の革新及び関税行政の改正を要求した。
露国叛乱後報 3日上海経由ロイター社発
クロンシュタットの叛乱兵は、4百の工兵及び軍夫と2千5百の水兵で構成されている。工兵は、まず将校を殺害して、その後コンスタンチノプル保塁に押し寄せ、将校を虜にして、砲兵を脅かしたが、砲手は、意外にも忠誠を固守して大砲を引き渡さず、又官憲の側では十分信頼するに足る大軍の援助を準備していた為、叛乱兵の抗争は全く絶望的となった。将校を殺害した軍夫7名は、軍法会議に付され、直ちに銃殺された。
叛乱の原因は、全く政治的であった。
波斯内政現状 3日ベルリン特約通信社発
テヘラン来電―ペルシャの改革等は、着々と運動の歩を進めつつある。彼らは、英国の同情を後ろ盾に、民選議員の設立、司法制度の革新及び関税行政の改正を要求した。しかしテヘランの市中は、極めて平穏であった。
8月6日
露国騒乱後報 露都に於ける同盟罷業者の総数は、現在5万5千人である。
クレタ問題再発 ギリシャとクレタの合併運動が再発した。
露国騒乱後報 5日上海経由ロイター社発
露都に於ける同盟罷業者の総数は、現在5万5千人である。
鉄道役夫の同盟罷業は延期された。
コーカサスのダシガルに於いても、軍隊が暴発し、将校6名を殺害し、将校4名は負傷した。
クレタ問題再発 4日ベルリン特約通信社発
ギリシャとクレタの合併運動が再発した。しかしクレタとギリシャとは、財政上対等の権利を持つべきとのクレタの提議はギリシャ人がこれを喜ばない。
8月7日
革命運動の失敗 5千5百名の労働者は、同盟罷工に加盟したが一般的同盟罷工は、到底長く続かない様子である。
革命運動の失敗 6日上海経由ロイター社発
露都来電―5千5百名の労働者は、同盟罷工に加盟したが一般的同盟罷工は、到底長く続かない様子である。政府の意思は強硬であり、加えて軍隊は、なお政府の命令を順守し、且つ今回の運動の中核である鉄道駅夫の同盟罷工が、延期となった為首脳陣は意気消沈のあり様である。
8月8日
日露通商条約談判 日露航海通商条約新訂に関する談判が、正式に開始され、
革命運動又失敗 今日までの情勢によれば、一般に亘る同盟罷工は、失敗に終わった。
日露通商条約談判 6日ペテルスブルグ特約通信員発
日露航海通商条約新訂に関する談判が、昨日から露国外相イズボールスキー男爵と本野駐露公使との間に正式に開始され、本日双方からその要点が呈示された。
革命運動又失敗 6日ベルリン特約通信社発
先の日曜日は、露国全体を通じて静穏であった。
今日までの情勢によれば、一般に亘る同盟罷工は、失敗に終わった。
クロンスタットに於いて、3百の叛乱兵は、死刑に処せられた。
8月9日
紐育の酷暑 ニューヨークに於いては、酷暑の為に死亡した者が17名いた。
露国政府宣言 露国政府は、秩序を回復し、改革を実行するに十分な権力を保有している旨宣言した。
紐育の酷暑 7日ワシントン特約通信員発
ニューヨークに於いては、酷暑の為に死亡した者が17名いた。ニューヨーク州ロング島の住民数千人は、屋内の暑気に耐えかねて、毎夜海岸で眠っている。
露国政府宣言 7日ベルリン特約通信社発
露国政府は、秩序を回復し、改革を実行するに十分な権力を保有している旨宣言した。露国統一党は、無政府党に向かって反対運動を開始した。
8月10日
露国動乱の昨今 コルピノ駐屯地に於いて、兵隊の叛乱が起きようとしたが、辛うじて防ぎ
対韓策評論 タイムス紙は、日本が韓人に対しては、戦争で打ち負かした国民に対するが如きは危険であると警告した。
露国動乱の昨今 9日ロンドン特約通信員発
ペテルスブルグ来電―コルピノ駐屯地に於いて、由々しい事に、兵隊の叛乱が起きようとしたが、辛うじて防ぎ、兵士は解散させられた。
対韓策評論 9日上海経由ロイター社発
タイムス紙は、日本に反抗する陰謀に関係した韓皇を、日本が賢明にも責めない事を称揚し、且つ日本が韓人に対しては、戦争で打ち負かした国民に対するが如きは危険であると警告した。
8月11日
日本人殺害事件 米国は、今後も密漁業者に対しては、断固たる処置をとる方針である。
昨今の露国皇帝 露国の帝位を譲り、御一門を伴って外国に赴くのではないかとの風説があるが、この風説はペテルスブルグ来電により打消された。
日本人殺害事件 9日ワシントン特約通信員発
米国国務卿代理ベーロン氏はプリピロフ列島に於ける日本人の侵略事件に関する詳報を日本に打電した。
駐米日本代理大使も又、本件の関係者は密漁者に過ぎないので国際問題になるべき理由は無いとの意見である。
米国は、今後も密漁業者に対しては、断固たる処置をとる方針である。
昨今の露国皇帝 9日ベルリン特約通信社発
露国の帝位を譲り、御一門を伴って外国に赴くのではないかとの風説があるが、この風説はペテルスブルグ来電により打消された。
しかし一部には、露国皇后及び王子、内親王等がライン沿岸のホンブルグ行啓されるのではないかとの風説が盛んに行われている。
8月12日
米国の銀塊購入 米国大蔵省は、補助貨幣鋳造の為に来る15日、再び銀塊を購入する予定である。
満州問題商議 営口の還付及び大連に税関を設置する件等は、その後外務部と林公使との間で協議中である。
米国の銀塊購入 11日上海経由ロイター社発
米国大蔵省は、補助貨幣鋳造の為に来る15日、再び銀塊を購入する予定である。
現在同国に於いては、一週間に必要とする銀塊の数量は、10万オンスである。そして大蔵省は、今後多額の銀塊の輸入するに関して、市場に混乱を生じさせない十分に注意をする方針との事である。
満州問題商議 11日北京特派員発
営口の還付及び大連に税関を設置する件、その他の満州問題は、その後外務部と林公使との間で協議中である。外務部は例によって、利権回収主義を固執して、面倒な議論を行っている様である。
8月13日
馬賊山東に渡らんとす 5百名の馬賊が船で山東省の莱陽に渡ろうとしている
黒鳩将軍と軍法裁判 クロパトキン将軍に対する露国宮廷の素振りは、とかく冷淡で、頗る好意を欠く模様である。
馬賊山東に渡らんとす 12日上海特派員発
5百名の馬賊が金口(きんこう)から船で山東省の莱陽(らいよう)渡ろうとしているとの通報があった。
解説:馬賊とは、満州周辺に於いて馬で荒らし回っていた賊である。
黒鳩将軍と軍法裁判 12日内国速報
クロパトキン将軍に対する露国宮廷の素振りは、とかく冷淡で、頗る好意を欠く模様である。さらに近日中に、高等軍法裁判所内に、特別委員会を催し、詳細に同将軍の軍事行動を審問する事に決定した。
解説:日露戦争時のロシア満州軍総司令官で、奉天会戦に敗北した責任を取らされ、第1軍司令官に降格された。
8月14日
露国騒乱現状 露国の各地方に於いて、政府が所蔵する酒類、郵便物等の分捕りや強盗が日々盛んに行われている。
露国平和的改新派 露国の温和自由党は、平和的な改新団体を組織する事を宣言した。
露国騒乱現状 13日ロンドン特約通信員発
露国の各地方に於いて、政府が所蔵する酒類、郵便物等の分捕りや強盗が日々盛んに行われている。
ワルシャワ及びロップの騒乱の現状は、言語に絶し、両市共全く暴徒の犠牲となってしまったように見える。
露国平和的改新派 13日上海経由ロイター社発
露国の温和自由党は、平和的な改新団体を組織する事を宣言した。その団体は、従来人民の絶対的自由を主張するような急進的な過激派に不同意な国会議員から成っている。その目的とする所は、立憲帝国を建設し、全ての国民に平等の権利を与え、露帝が昨年10月30日、宣言された改革を実行する事であり、土地の部分的な強制買収には賛成である。
8月15日
独逸と伯西との関係 ブラジル大統領ペンナ博士は、独逸はブラジルに危害を加えていないし、
粤漢鉄道の技師 粤漢鉄道の技師にベルギー人を雇い入れる件について、英国を始め米人からも、不条理であると両廣総督に向かって抗議を申し込んだ
独逸と伯西との関係 13日ベルリン特約通信社発
ブラジル(伯西)大統領ペンナ博士は、独逸はブラジルに危害を加えていないし、ブラジルに在留する独逸人は、共和国に於ける市民である等演説した。
粤漢鉄道の技師 14日上海特派員発
粤漢鉄道の技師にベルギー人を雇い入れる件について、英国を始め米人からも、この鉄道を改修した際、その資金を調達した関係で、若し技師を雇い入れる必要がある場合には、英国に優先権を与えるべきである。それにも拘わらず、ベルギー人を雇い入れるとは不条理であると両廣総督に向かって抗議を申し込んだが、総督は皇帝から全権を委任されており、英国から干渉を受けるべきものにあらずと答弁した。
解説:粤漢鉄道(えつかんてつどう)とは、武漢と広州を結ぶ鉄道であり、19世紀末、列強による中国分割が本格化した中で、列強は鉱山採掘権、鉄道敷設権などを獲得し、中国において経済的利益を得ようとしていた。粤漢線の敷設権も、こうした中でアメリカに対して供与されていた利権であったが1904年、露佛両国はベルギー財団の名前で粤漢鉄道敷設権を一時獲得していた。
l 最近の北京電報は独逸に属する粤漢鉄道に於ける利権を、英米仏の三国に継承することを交通部にて許可せりと伝えられたが、其後の情報を総合するに、同問題は未だ、このように進捗していないようである。
l 要するに独逸に属する権利を消滅させることは既に確定しているが、其権利を如何に処分すべきかは、猶お支那政府にて考慮中なりと聞く。恐らく支那政府の希望せる所は、同権利を此際英米仏三国に継承せしむることなく、寧ろ支那政府に回収せんとするに在るは敢て想察するに難からざるなり。
l 英米仏の三国が支那政府に対して独逸利権の継承を交渉しつつあるは或は事実なるべし、果して如何なる理由に依りて利権の継承を要求しつつありやは未だ分明ならずと雖も、思うに従来の沿革と行懸りの上よりの主張ならん。
l 今同鉄道借款の沿革を考察せんに、此線路中英米独仏の四国借款に属するものは、粤漢線にありては湖北湖南の両省に跨れる部分、即ち武昌宜昌間約六百哩にして、川漢線にありては漢口菱州間約五百哩、合計一千一百哩の延長を有す。
本鉄道の敷設費六百万磅は英米独仏四国の分配出資に依りて起工せらる。然るに夫の第一次の革命に際会して一時工事を中止するに至りぬ。其後再び着手せられたりと雖も、復今次の欧洲大戦乱に会して忽ち工事を停止するの已むなき状態に陥れり。
l 粤漢鉄道の敷設権は、最初支那政府より米国に譲与せられ、後幾多の波瀾曲折を経て再び支那政府に其利権を回収したるものとす。回収資金百十万磅は英国より供給を受けたる者にして、当時列強をして英国の対支鉄道政策が、如何に機敏峻辣なるかに一驚を喫せしむ。
l 些しく這般の経緯と曲折を窺わんに、露仏両国政府は白耳義財団の名に隠れて、京漢鉄道敷設権を獲得したる結果、茲に北京と揚子江とを連絡するの計画始めて成り、露領西伯利亜と南方の仏領印度支那とを連絡せんとするの大計画に一歩を進め得たるの勢いに乗じ、中間に介在せる粤漢線をば其手中に収めんとして、米国が敷設に着手せんとするや、露仏白の三国は極力之に反対したるも目的を達する能わず。因って方面を転じ米国企業会社を占領するの計画に出ず。即ち米貨四千万弗の公債が米国に於て募集せらるるや、白仏資本家をして之に応ぜしめ、同会社の株式購入に全力を傾注したる結果、首尾よく其買占を終り、同会社営業の実権をして遂に白仏資本家の手に帰せしむるに至れり。北京より広東に達する一大縦貫鉄道が将に露仏白三国の手に移らんとす。
l 此情勢を見るに及んでは如何に泰平の逸民たる支那人と雖も、晏如たること能わずして茲に始めて覚醒し、所謂利権回収を絶叫するに臻る。支那政府は該利権の回収を米国に提議したるが、米国政府は一方同会社の支配権を挽回せんと欲し、株式の回収を行うと同時に、支那政府の提議を拒絶せんとしたり。然れども湖南湖北広東三省の合同より成る猛烈なる反対運動起りたるを以て、結局其目的を達する能わず、遂に同利権を支那に還付するに協定し、英国より借入れたる回収資金百十万磅は、米国の既設に係る幹支線若干部の買収費に充つ。
l 斯して粤漢鉄道の実権は全く米国の手を離れ、露仏の両国亦目的を達すること能わず、独り英国をして所謂漁夫の利を得せしめたるの結果を見る。其後回収せられたる粤漢鉄道は湖北湖南広東の三部に分ち、省弁若しくは民営を以て敷設に着手したるも、工程遅々として進まず、再び外債に依るに非ずんば成功覚束なき状態を呈したるが故に、支那政府は先ず之を英国に諮りたるが要求過大にして協調不成立に帰し、転じて独逸に交渉する所ありて協議成立し仮契約を締結するに至りしも、張之洞氏の歿後英米仏を加えて四国借款となり、一千九百十一年同協約の成立を見る。
l 之に川漢線の一部を加えて粤川漢鉄道の実現となれり。本鉄道の沿革既に此の如くなるを以て、独逸の利権を消滅せしむる以上、之を英米仏三国に継承せしめずして、支那政府に回収するの極めて穏当なるを信ぜざるを得ざる也。
8月16日
清国現状論評 鉄道敷設権の贈与については、時には、清国政府から不公正な取り扱いを受けた事を認め、
官僚派の復権 当地総督は、先頃の同盟罷工中に罷工者に給料を支払った雇主を厳重に処罰する旨の布告を発した。
清国現状論評 15日上海経由ロイター社発
ロンドンタイムス紙は、社説で清国の問題について次の論評をおこなった。
唐紹儀(とうしょうぎ)の才能と公平で正直な点を称賛し、次いで鉄道敷設権の贈与については、時には、清国政府から不公正な取り扱いを受けた事を認め、しかも1898年の協約により敷設権を得た者にたいする処置の遅れ、及び清国人民の排外思想を鼓舞する様な政策に対して強硬な抗議を提唱した。
官僚派の復権 同上
オデッサ来電―当地総督は、先頃の同盟罷工中に罷工者に給料を支払った雇主及び生命を脅かされて、革命扇動者を政府に通知する事を怠り、あまつさえ彼らに金銭を与えた人間を厳重に処罰する旨の布告を発した。この為に民心に恐慌をきたしている。
8月17日
英独両帝 独逸皇帝は、コロンベルグ停車場に於いて、英国皇帝に会見し、その後両帝は自動車を連ねて、
革命運動の余燼 ワルシャワの革命党員は、団体を組織し、爆弾や拳銃を以て警察官、歩兵及び巡邏卒45名を殺害した。
英独両帝 独逸皇帝は、コロンベルグ停車場に於いて、英国皇帝に会見し、その後両帝は自動車を連ねて、フリードリッヒ城に入られ、昼餐の後、再び相携えて故フレデリック王の御墓を参拝した。その時英国外務次官ハージンゼ氏が英帝に、又独逸外相チルスキー氏は、独帝に陪乗し、沿道の至る所で市民の歓呼、喝采を受けられた。
解説:独逸皇帝ウイルヘルム2世は、1914年第1次世界大戦を始める。当時の独逸が何故か現在の中国と重なって見える。開戦まで8年
革命運動の余燼 同上
ワルシャワの革命党員は、団体を組織し、爆弾や拳銃を以て警察官、歩兵及び巡邏卒45名を殺害した。軍隊は一斉射撃で応戦し、革命党員145名を殺害し、銃剣を以て革命党員を市街から追い払った。ロッチ市でも同様な惨劇が演じられた。
8月18日
小村大使歓迎 ロンドンタイムスは、小村大使の到着を歓迎して、大使が御門の代表者として、ポーツマス談判で示した愛国心と外交的手腕を列挙し
英独両帝会見結果 英独両帝は、クロンベルグに於いて、公式の挨拶を終わった後、1時間余り差し向かいで会談された。
小村大使歓迎 17日ロンドン特約通信員発
ロンドンタイムスは、小村大使の到着を歓迎して、大使が御門の代表者として、ポーツマス談判で示した愛国心と外交的手腕を列挙し、特に同盟国である日本の将来の発展は、英国の利害に重大な関係があるために、我々は大使の到着を歓迎しなければならないと言明した。
解説:小村大使とは、日露講和会議の日本代表であった小村寿太郎で後の外務大臣
英独両帝会見結果 16日ベルリン特約通信社発
英独両帝は、クロンベルグに於いて、公式の挨拶を終わった後、1時間余り差し向かいで会談された。親密な会話が行われ、政治問題も話題となったが、有力な筋からの情報によれば、当日、両帝の間で取り決められた事項は一つも無く、唯今後英独両国の利害に影響する問題が発生した場合には、両国は相互に公正な処置を取るべき旨の誓約が行われた。
解説:独帝ウイルヘルム2世の母は、英国女王ヴィクトリアの長女である。英帝エドワード7世は、ヴィクトリア女王の長男である。
8月19日
猶太人の恐慌 同地のユダヤ人は、兵士に襲撃され、250名が死亡し、或いは負傷した。摩洛哥暴動 モロッコのタンジールに暴動が発生した。
猶太人の恐慌 17日上海経由ロイター社発
ワルシャワに於ける水曜日の騒動が終わった後、同地のユダヤ人は、兵士に襲撃され、250名が死亡し、或いは負傷した。全土のユダヤ人は、今や恐慌状態で為すところを知らず、警察は騒乱を鎮圧する力が無く、政府も又現在の状態を如何ともする事が出来ない。
摩洛哥暴動 17日ベルリン特約通信社発
モロッコのタンジールに暴動が発生した。
アンゲラ種族は、新任地方長官に反抗し、官兵との間に衝突を引き起こしたが格別な事ではない。
停泊中の佛国艦隊は、タンジールを抜錨した。
8月20日
日本獄制調査 各省の総督と巡撫は、各自が数名の委員を日本に派遣して、6カ月間、監獄制度を調査させ、
満鉄工費説明 鉄道の改築、改修費金2千8百万円の内、車両費1千7百37万5千円を除き、残り1千51万7千2百円は、改築、改修費の見積である
日本獄制調査 19日北京特派員発
各省の総督と巡撫は、政府の命令により、各自が数名の委員を日本に派遣して、6カ月間、監獄制度を調査させ、その帰京を待って監獄の改革に着手する予定である。
解説:総督とは、国内の地方長官であり、複数省の軍と民を取り仕切った。袁世凱の様に強力な軍隊を支配下に置き、朝廷よりも実力を持つ者も居た。
巡撫も皇帝に直属する省の長官である。
満鉄工費説明 内国電報19日
鉄道の改築、改修費金2千8百万円の内、車両費1千7百37万5千円を除き、残り1千51万7千2百円は、改築、改修費の見積であるが、その使途は、レール、橋梁、各駅、各駅社宅、給水、大連停車場及び工場貯炭場の建設等である。線路の工事は、昌ト以北に於いて破損が甚だしいが、受領後野戦鉄道経理部に於いて、既に修理し、未完成の部分も会社に引き渡すまでには完成する予定であり、修理個所は極めて少ないと思われる。これらの費用の内、最も多額を要するものは、沿線の各駅の社宅建築費であり、全額の殆ど3分に1を占めると言われている。
解説:満鉄は、日露戦争の勝利により、ロシア帝国から譲渡された東清鉄道の長春と大連間等の鉄道である。
8月21日
英独両帝会見評 今回の会見は、英独国民、政府及び統治者相互の関係を改善する為に方策であり、
埃及に於ける英国の地位 佛国新聞デバは、今回、英国の採った予防策が正当であると記述している。
英独両帝会見評 20日上海経由ロイター社発
北独新聞は、クロンベルグに於ける、英独両帝の会見を堂々と次の様に論評した。
今回の会見は、英独国民、政府及び統治者相互の関係を改善する為に方策であり、両帝は、親密で腹蔵の無い対談の中で、重要な政治問題を話し合われた。これは、欧州の平和を一層強固にしたいとの両帝の希望に基づくものである。
解説:8月17日、18日に関連記事がある。第1次世界大戦まで7年、緊張緩和のための両帝の努力であろう。
埃及に於ける英国の地位 同上
佛国新聞デバは、エジプトに於いて地位を有するフランス人の連名書簡を掲載した。
この書簡は、エジプトの発展に寄与する事業の継続を英国に要望し、且つ今回、英国の採った予防策が正当である事を記述している。
解説:8月2日の記事によると英国は守備隊の数を5万7千人に増加している。
8月22日
南米大地震 チリーの13の都市は、地震の為に破壊され、ロビンソンクルーソー島は消え去った。
土帝と希臘排斥運動 ブルガリアに於けるギリシャ人の排斥運動が非常に危険
南米大地震 21日上海経由ロイター社発
チリーの13の都市は、地震の為に破壊され、その他にも損害を受けた地域は数知れない。20万人の人が、その家を失い、ジュアンノルナンド島及びロビンソンクルーソー島は消え去った。マルチニック島にも地震があった。
解説:ロビンソンクルーソー島は、チリーから約670kmの沖合にあり、小説「ロビンソン、クルーソー」のモデルとなった島として知られている。
トルコ帝は、ブルガリアに於けるギリシャ人の排斥運動が非常に危険であると列国に、文書で注意を促した。
解説:ブルガリア王国は、1908年オスマン帝国の宗主権から自立した。
8月23日
支那苦力募集 パナマ運河開削に使用する為、2万5千人の苦力を募集しようとしている。
英国と南清海域 広東沿岸に於ける海賊の略奪に対して、英国は賠償を清国に請求しなければならないと強調している。
米国大統領声明 米国政府は、モンロー主義を保持し、強力な艦隊を持たなければならないと言明した。
支那苦力募集 21日ワシントン特約通信員発
米国政府は、パナマ運河開削に使用する為、南清地方に於いて、2万5千人の苦力(くりー)を募集しようとしている。
解説:パナマ運河の工事について、38.8.2の記事によれば、日本は当局の調査の結果、100人中99人が熱病になるとして、応募しない事になった。
38.5.5の記事によれば、米国で支那人上陸禁止法が決まろうとしている。しかし劣悪な環境の下で労働者が集まらない為、清国人を求めている様である。
英国と南清海域 21日ロンドン特約通信員発
ロンドンタイムスの北京通信員は、広東沿岸に於ける海賊の略奪に対して、英国は賠償を清国に請求しなければならないと強調している。
又同新聞は、その海域に於ける英国の海軍力を増加する事を提唱した。
米国大統領声明 21日ベルリン特約通信員発
米国大統領は、インデアナ州選出議員の集会に書簡を送り、米国政府は、モンロー主義を保持し、且つパナマ運河を十分に監理する為に、是非強力な艦隊を持たなければならないと言明した。
8月24日
玖馬の叛乱 ハバナ付近に於いて、又もや戦闘があり、叛徒は撃退された。
ドレッドノート 同上
英国の最新戦闘艦ドレッドノートは、9月1日を以て海上に出る準備をしている。
土帝とブルガリア トルコ政府は、ブルガリア公国の内政に干渉する権利は無い。
玖馬の叛乱 20日上海経由ロイター社発
ハバナ付近に於いて、又もや戦闘があり、叛徒は撃退された。ゴメツ将軍は、その草庵に於いて縛された。
解説:1898年、キューバは、米国とスペインの間の戦争の結果、米国の保護国となっている。ゴメス将軍は、スペインから独立運動の指導者であった。
ドレッドノート 同上
英国の最新戦闘艦ドレッドノートは、9月1日を以て海上に出る準備をしている。ポーツマスで伝えられていた予定よりも3カ月も早く、世界の建艦史上で未曾有の事である。
土帝とブルガリア 同上
ブルガリアに於けるギリシャ人の排斥運動に苦情を述べたトルコ政府の公文に対して、ブルガリア政府は、次の答弁を行った。
トルコ政府は、ブルガリア公国の内政に干渉する権利は無い。ギリシャ人の迫害は、主にマケドニア(ヨーロッパトルコの一部)に於けるブルガリア人の処遇の結果に過ぎず、トルコは先ず自国の秩序を回復しなければならない。
解説:8月22日に土帝の公文についての関連記事がある。
8月25日
玖馬の叛徒成功 キューバの叛徒は、 官兵と戦って、サンリュウイス、ピナルケルリオを占領した。これは、叛徒の得た重要な、一番の成功である。
米人と玖馬叛乱 米国人社会では、形勢は非常に危急であると認めつつある。
印度支那経営 仏領インドシナ総督ボウ氏は、植民地に教会、学校及び兵営を建設し
玖馬の叛徒成功 23日上海経由ロイター社発
キューバの叛徒は、 官兵と戦って、サンリュウイス、ピナルケルリオを占領した。これは、叛徒の得た重要な、一番の成功である。今回の反乱は、叛徒の首領が就官を希望した事に起因する。米国に合併の希望とは関係ない。芸国は、騒動に干渉していないと信じられる。
解説:8月24日に関連記事がある。
米人と玖馬叛乱 23日ベルリン特約通信社発
キューバ大統領ドン、トーマス、エストラダ、パルマ氏は、今回の反乱を重大視すべきものと認めていないが、米国人社会では、形勢は非常に危急であると認めつつある。もっとも叛徒の領袖であるゴメツは、すでに生け捕りにされている。
印度支那経営 同上
仏領インドシナ総督ボウ氏は、植民地に教会、学校及び兵営を建設し、且つ灌漑工事に充てる為1億フランの公債募集を植民卿に建議した。同総督は、英仏協約がある以上、当分は同地に防御設備を作る必要はないとの意見である。
8月26日
米国干渉端緒 叛乱鎮圧のため、米国の砲兵将校が指揮する速射砲8門を貸与する様米国政府に要請した。
依然東欧伏魔殿 バルカン半島には、相次いで紛争が発生しつつあり、
独帝覇気満々 独逸皇帝は、81隻の軍艦から成る艦隊を北海に集中して、大いに武威を世界に示そうとする
米国干渉端緒 24日上海経由ロイター社発
キュウバ政府は、叛乱鎮圧のため、米国の砲兵将校が指揮する速射砲8門を貸与する様米国政府に要請した。
叛徒は、鉄道の西端部であるサンジュアンデマルチンスを占領した。
バルカン半島には、相次いで紛争が発生しつつあり、以前ギリシャ及びトルコの両国と紛議を構えていたブルガリアは、今また露国との間に葛藤を起こしている。
露国政府は、ブルガリアの新聞が秘密公文書を発表したとの理由で、外交関係の断絶をブルガリア政府に通告するため、駐ブルガリアのソフィア露国公使に電報を送った。
駐トルコのブルガリア公使は、その立場が困難であることを察して辞任しようとしている。
ブルガリア政府は、ギリシャ人の暴徒に悩むマケドニア人に2万ポンドを給付する事に決定した。
独帝覇気満々 同上
独逸皇帝は、英国の艦隊演習に倣って、本年の秋に81隻の軍艦から成る艦隊(内16隻は戦艦)北海に集中して、大いに武威を世界に示そうとする皇帝の意 そしてこれによって海軍に対する国民の志気を激励するつもりの様である。
8月27日
玖馬叛乱動機 要するに人種的闘争に他ならず、有利な官職が白人の専有になってしまった事を憤慨して、反乱を起こしたものである。
玖馬叛乱動機 25日上海経由ロイター社発
5万人のキューバの叛徒は、ピナン、デル、リオ市街に集結して、増援隊の到着を待って、ハバナ市を襲撃しようとしている。
ニューヨークに居る著名なキューバ人は、今回の騒動について次の様に語った。
要するに人種的闘争に他ならず、即ち土着の黒人及び黒人と白人の混血児であるミュラトウ人が同島の独立以来、有利な官職が白人の専有になってしまった事を憤慨して、反乱を起こしたものである。
解説:8月24日、25日に関連記事がある。
8月28日
露国首相邸惨劇後報 首相ストリヒン氏邸の爆弾騒ぎで、死亡した者は30名である。
大強盗の横行 露国の各地方に於いて、貨幣製造所や列車等から奪われた金額は、一日数十万ルーブルになっている。
首相ストリヒン氏邸の爆弾騒ぎで、死亡した者は30名である。ザミアチン将軍、帝室顧問官クオストフ、侍従ウオーロニン及びタイドフ、憲兵中佐フェドロフ、ナカシツゼ公、婦人4名、子供2名、従者及び護衛兵数名である。
その後の詳報によれば、曲者4名の内2名は軍服を、2名は文官服を着用し、馬車に乗り込み、到着した。
大強盗の横行 同上
露国の各地方に於いて、貨幣製造所や列車等から奪われた金額は、一日数十万ルーブルになっている。
エリワン発ペテルスブルグ行きの郵便袋も盗難に遭い、封印を被ることなく、嚢中の15万ルーブルの金が抜き取られていた。
8月29日
独逸の世界政策 巡洋艦ハンザは、ドイツの国旗をラングーンに翻した。
独逸の世界政策 28日ロンドン特約通信員発
ベルリン来電―清国からドイツへ帰航の途中であった巡洋艦ハンザは、ドイツの国旗をラングーンに翻した。そして通商的利益を増進させる特別の任務を帯びてブルマに進航するよう命令を受けた。
解説:ラングーンはビルマ(ミャンマー)第一の都市で、1986年英領印度に編入されている。
8月30日
叛乱陰謀頓挫 若干名の共謀者が逮捕された為、その計画はとん挫したと伝えられている。
独逸国会議員一行 独逸国会議員の一行は、本日29日、広東の商業を視察する為に出発した。
叛乱陰謀頓挫 29日上海経由ロイター社発
露都来電―来る10月を期して、反乱を起こす計画で武器、弾薬等を多量に買い入れた者が居たが、若干名の共謀者が逮捕された為、その計画は頓挫したと伝えられている。
独逸国会議員一行 29日香港特派員発
独逸国会議員の一行は、本日29日、広東の商業を視察する為に出発した。数日間滞在の後、帰港のよていである。総督は歓迎の準備を行っている。
8月31日
埃土境界問題 エジプトとトルコ両国の境界を確定する為にトルコ委員が任命されたが、
露国労働派檄文 軍隊は一人露帝に対してのみならず、祖国に対しても忠節の義務を有する。
埃土境界問題 30日ロンドン特約通信員発
エジプトとトルコ両国の境界を確定する為にトルコ委員が任命されたが、このトルコ委員は、杜撰な測定を行った。そのため英国とエジプトは、トルコの頑迷に対して抗議を申し込んだ旨パリーから報道されている。
露国労働派檄文 30日上海経由ロイター社発
露国労働派の前代議士は、次の檄文を軍隊に配布した。
軍隊は一人露帝に対してのみならず、祖国に対しても忠節の義務を有する。そして皇帝は、軍隊を欺いており、軍隊は、人民の為にこそ戦って、祖国の為に義務を果たすべきである。